バマコ平和維持学校への講師派遣

 6月15日から19日、我が国政府より平和維持学校へ講師として派遣された藤井広重氏は、平和維持活動におけるジェンダー研修にて、「ジェンダーイシューにおける国際人権法・人道法の発展」と「紛争下のジェンダーに基づく暴力と国際刑事司法のメカニズム」の講義を行いました。我が国の支援により実施された本研修へは、西アフリカ諸国を中心に22名が出席し、武力紛争下におけるジェンダー保護について必要不可欠な知識の習得に励みました。

 藤井氏は現在、内閣府国際平和協力本部事務局に勤務する傍ら、東京大学大学院人間の安全保障プログラム博士課程にて研究活動にも従事しており、研究領域はポストコンフリクトにおける国際刑事法です。これまでに、獨協大学大学院にて法学修士を、オランダ・ライデン大学ロー・スクール(グロチウス・センター)では国際刑事法を専攻しアドバンス・マスター(Adv.LL.M)を取得しています。さらに、国際公法、国際刑事法、国際人権法、難民法、被害者の権利等を専門分野とし、複数の国連機関で勤務した経験があります。

 藤井氏は、仏語圏からの参加者が多くを占める平和維持学校での研修において、同時通訳を介し、英語で、ディスカッションや問いかけを含む参加型の講義を実施しました。また、この講義のために特別に準備したオリジナル教材は、講師陣から高い評価を得ました。さらに藤井氏は、自身の講義のみならず他の講義にも出席し、参加者と活発な意見交換を行うなど、研修全体に良い刺激を与えました。

 本研修の修了式において、クリバリ平和維持学校長は、我が国の資金援助及び人的貢献に謝意を表しました。特に藤井氏の講義について、日本の事例紹介に留まらず専門的な学術分野を基に時宜を得たその内容を、高く評価しました。修了式に出席した松原昭在マリ日本大使は、平和維持学校の藤井氏に対する歓迎と良く準備された研修に深く感謝し、今後も同様の要望があれば、可能性を検討していきたいと述べました。また最後に、参加者に対し、今後は、本研修で学んだことをそれぞれの業務に生かしていくよう激励しました。
 

Phito-1          Photo-2

 

Photo-3          Photo-4


Photo-5          Photo-6