第3回 Souleymane DIAKITEさん(マリ合気道連盟会長)
スレイマン・ジャキテさん(左側から2人目)
1) 自己紹介をしてください。
こんにちは。私は、スレイマン・ジャキテと言います。2003年に、マリ合気道連盟の会長に就任しました。
私は、マリ国立行政学院の経済学部修士課程を卒業し、現在はバマコ市内ACI2000地区にあるIT企業の取締役を務めております。プライベートでは、4人の子供の父親です。
2) どうして合気道を始められたのですか。
実は以前健康上の問題があったのですが、その時、かかりつけの医師と友人に勧められて、始めることにしました。
3) 合気道の魅力は何だと思いますか。
私は、合気道のしなやかさと非暴力性が一番の魅力だと思います。
4) マリで合気道をやられている人の人数を教えていただけますか。
また、合気道連盟はどんな活動を行っていますか。
マリには、約3000人の合気道家がいます。マリ合気道連盟は、全国8州と1特別区(バマコ)にある合気道の団体から構成されています。各団体は、連盟の約款と規定の下、州リーグを総括する師範によって運営されています。連盟公認の道場は40カ所以上あります。
5) マリで合気道が親しまれているのはなぜだと思いますか。
合気道の持つ規律と非暴力性、そして相手への敬意がマリ人に合気道が親しまれている理由だと思います。
6) 合気道をしていて楽しく感じるのはどんなところですか。
相手のかけてくる力を受けながら、その力を利用して自分の技を繰り出すことです。合気道には敵は存在せず、いるのはパートナーだけです。
7) どうやってマリで合気道を広めていこうと考えていますか。
新しい道場を創設したり、既存の道場に設備投資したりすることの他に、連盟の道場や事務局を建設し、外国での研修またはマリにいる外国人の力を借りて、師範の育成をしていきたいと考えています。
8) 合気道をしているときはどんな気分ですか。
合気道をしているときは、心身がとても安らかで、ある種生まれ変わったような気分になります。
9) 日本やマリの方々へメッセージをお願いします。
私は、日本とマリの両国民に対し、経済的・社会的側面と同様に、お互いの文化も知るよう努めてほしいと願っています。お互いを良く知り、お互いを良く尊重し合えば、より親しい関係を築くことが出来ます。この歩み寄りから、両国民の間に、協調と友愛の関係が生まれると考えます。
10) 合気道のこれからについてどうお考えですか。
我々は、スポーツ省の支援を得て、学校教育の中に合気道を取り入れ、定着させていきたいと考えています。
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バマコで開催された合気道の日にて スピーチをするジャキテさん |
バマコで開催された合気道の日の観客 |