第1回Moussa Dembeleさん(日本留学経験者)

平成27年7月16日

ムサ・ドンベレさん
ムサ・ドンベレさん

1)自己紹介をしてください。
皆さん、こんにちは。私はムサ・ドンベレと言います。1996年から2007年まで日本に留学していました。その間、日本の京都工芸繊維大学大学院で建築の勉強をして、博士号を修得しました。現在はマリの建築家として仕事をしています。


京都での留学生活の間に、様々な文化交流を行いました。その結果、京都府の名誉友好大使に任命されました。それ以来、私はマリと日本の多文化交流に積極的に取り組んでいます。


2)どうして日本に留学しようと思ったのですか?
日本は伝統と現代を共存させている工業国であるとともに、環境の保全にも取り組んでいる国です。それに対して大変興味があり、環境保存の手法も学びたいと思い、日本に留学することにしました。


3)日本に留学する前の日本のイメージは?実際の日本はどうでしたか?

私の日本に対する留学前のイメージでは、日本は機械化されたハイテクな国だと思っていました。実際、日本に行ってみると何事においても機械ではなく人が中心となっている社会で、また、最良のものを目指す競争社会でもあるという印象も受けました。


4)日本での大学院(研究)生活はどうでしたか?
日本での研究生活はとても忙しく、研究の結果を出そうと必死でした。私は建築分野の研究を行いました。具体的には、町屋や日本の歴史都市に関する伝統建築の再生が研究テーマでした。


5)日本の生活・習慣で驚いたこと、日本の好きな食べ物、場所等はありますか?
日本とマリの生活・習慣は大きく異なっていると思います。日本では生の魚や生の玉子を食べることに驚きました。また、最初は刺身も食べることができなかったです。


また、日本の色々なところを見に行ったり、色々な食べ物も経験したりしましたが、その中でも京都の町屋や鴨川がとても良かったです。また、食べ物では日本のお好み焼きや蕎麦が美味しかったです。


6)日本ならではの体験(温泉・花見・雪など)をしましたか?
私は日本留学中に他の学生と一緒に日本の各地を旅行しました。日本の温泉も経験したことがありますし、花見もよくしました。スキーや海辺でのキャンプもしました。でも、私にとっては、銭湯で裸になることが一番慣れるのが大変だったと思います。


7)どうやって日本語を勉強しましたか?
日本の大学で日本語を学びました。また、色々な人と日本語で話して勉強しました。


8)日本とマリの共通点はありますか?
人と人の関係が似ていると思いました。例えば、日本では町内会というものがありますが、マリでも同様の組織がありますね。


9)学生へのメッセージ
学生たちには、質の高い仕事はたくさんのメリットをもたらし、それが発展のキーにもなり得ることを学んでほしいです。


また、日本の学生たちには、マリの伝統文化には日本との類似点が多くあり、そういう意味でもマリを訪問してもらいたいです。それは、日本・マリの伝統に関する研究に対するインスピレーションを与えてくれると思います。


10)将来の目標
日本で経験した様々なことを基礎として、どんな仕事においても最良のものを目指していきたいと思います。

 

日本留学時の写真1

日本留学時の写真

日本留学時の写真2

日本留学時の写真